こういうナゾな映画は日本では受け入れられないんでしょうね、例えば古くはモンティーパイソン。イギリス文化ならではのテイストで、一瞬意味がわからなくて一息考えないと意味がわからなかったりしますが、実はなんだか本質をついているあれやこれや。
ある機会があって観たこの映画、音楽やら解釈やらがモンティーパイソンの血筋です。いやぁ面白かった。
イギリス文化が持っている個を大切にしつつ、その個の切なさというか儚さが、これまたイギリス風に見事に表現されています。
2005年の作品の割に特殊効果も現代でも十分通用するものです。
別に映像的に美しいわけでもないし、話的にそんなに深いわけでもありません。
でも、実はいろいろな箇所に裏があって、本当のメッセージはこういうことかとも思うんだけど、実はそれは裏切りで、結局大した考えはないという結論に達したり、その逆だったり。結局はそもそも人間が考える事自体、実は無意味じゃん的な結論に達するんだけど、まてよ、みたいな。
この作品、自分的にはモンティ・パイソンのThe Meaning of Lifeのオマージュというか、並列的な現代風の解釈と捉えました。
アメリカ映画にはない、一歩下がって考えられるおバカコメディの傑作映画でした。
アマゾンではDVDで購入することが可能です。