Zとは昭和41年生まれの少年をひきつける大きな魅力がありました。スペックなんぞ微塵も理解しない小学生がS30系Zに惹かれたのはそのスタイルのみです。だって速そう。だって鼻が長い。
中学生になって、西部警察とかにS130、Z31が出没して、ああこりゃだめじゃんとか思っていて、大人になったらZ32が発売!ウルトラセヴンみたいじゃん、なにこれかっこいい!とか思っていたら近所に住むモロボシダンさんこと森次晃嗣さんが家の前に停めている。いやよく似合ってました。
アメリカの仕事先の重役もZ32にほれ込んでいて、カリフォルニアでみても非常にかっこよかった!
そしてZ33。これはちょっと受け入れられない感じでした。もう完全に自分は大人になっていて、若者の気持ちを理解することができなくなっていたのかもしれないけど、すべてが安っぽく見えた。そして速けりゃイーじゃんという気概も感じられない。なんか中途半端なデートカー的な印象でした。
Z34に至っては、もう無理。フツーに格好悪い。なんだこりゃ。ヘンなヘッドライトだなぁ、フツーに失敗作にしか見えない。S30が大好物な自分には悲しくて仕方のないモデルでした。3.7リッターとかバカでかいエンジンもちょっとキャラや見た目にあってません。
そして今回のNew Z。。。
マニュアルスティック6速か9速のオートマチック。オートマチックはトルコンなんでしょうね、きっと。そして3リッターで400馬力。
中途半端に懐古趣味。懐古趣味に走るならもっと振り切ってほしかった。いままで最高のZというけど、ではZというクルマはなんだったのか?今のニッサンはZの立ち位置をまったく違うモノに解釈してしまったように思えます。
ズバリZとはその時代にないものを大胆に提案するべきブランドだと思います。デザインがドラスティックに変わっても全然かまわないです。ライフスタイル提案、それがZだと思います。
今回のZにはその提案が全くなされていません。見た目がS30系に少し似ているだけ。ヘッドライトの処理が相当へたくそですけど、全体のフォルムは現代の法律に合わせて相当せめぎ合ったとは思います。でも、フツーにかっこ悪い。バランスが悪いです。
自分は写真でしか見たことないので、実車をみたら印象が変わるかもしれないですが、もうどの写真を見てもイカしてるように見えません。
もっとゴーイングマイウェイでいってほしかった。。。
残念でなりません。
ZよりマーチのEVリボーンみたいなほうが日産らしいと思うですよ